衝撃のタイトルですが、実際にあった話です。
※今回の話はご家庭の了承をとって公開しています。
塾長
僕が直接面談したA君という生徒がいました。
- 高校3年生
- 航空宇宙関係の学部に行きたい
- 東北大志望でE判定
- 数学、物理、英語の偏差値は45位
(化学は比較的得意で偏差値50位)
成績だけ見ると、全然勉強していないんじゃないかと思うかもしれませんが、真逆で1日17時間も勉強していたようです。
これは成績が上がらない決定的な理由があるのではと思い、詳しく話を聞いたところ、やってはいけない間違いを3つ犯していたことが分かりました。
目次
勉強しているのに成績が上がらない理由
睡眠が足りていなかった
睡眠時間を4時間まで削って勉強していたようです。
これがまず絶対にやってはいけない勉強法です。
長期記憶は睡眠中に定着するため、いくら勉強してもなかなか覚えられないという状態になってしまうからです。
A君は結果として、昼間も眠くなりながら勉強していたようで効率は非常に落ちていました。
人にもよりますが、最低でも6時間は寝るようにしましょう!
1分考えて分からなかったらすぐ答えを見ていた
ネットで調べていて見つけた勉強法みたいですが、たしかにこういう勉強法はあるにはあります。
特に
- 基本的な知識を知らないと解けない問題
- 解法パターンの暗記が重要な数学の基本問題
なんかは、解法が分からなかったらすぐに答えを見るのが効率的な勉強法になります。
ただ、
- 考えることが重要な問題
- 実際に書いて計算することが重要な問題
はすぐに答えを見てはいけません。
自分なりに試行錯誤してみたり、条件を書き出してみたり、とりあえず分かるところまで計算してみたりすることが重要となります。
A君は知識さえあれば解ける問題と考えることが重要な問題の見極めができておらず、圧倒的にアウトプットの量が不足していました。
英語リスニングをやっていなかった
2次試験で出ないから、英語のリスニングの勉強を全くしていなかったようです。
これ、実は間違った勉強法です。
英語は語学なので、耳で聞いて勉強することが非常に重要となります。
耳で聞くことができれば
- 英語を英語のまま理解できるようになるので、長文読解が得意になる
- 英語の繋がりを耳で覚えられるので、英作文が得意になる
と、リスニング以外にも驚くほどメリットがあるんです。
リスニングの勉強はリスニングのためにやるのでななく、英語力の底上げのためにやります。
A君には持っていた単語帳のCDで例文を聞くことから始めるように伝えました。
間違いに気づいてよかった…
A君は東大毎日塾で相談してみるという勇気を出したおかげで、いろんな間違いに気づきましたが、 上記の勉強法をそのまま続けていたらと思うと、恐ろしいですよね…
成績が上がらないのには人それぞれ理由があります。
少しでも不安がある人は、ぜひ気軽に相談してください!
残り少ない期間で合格するための戦略アドバイス
A君と面談したのは受験まで残り5か月を切った9月終わりごろでした。
正直言うと、この時点でE判定という状態から逆転合格できる可能性は非常に低いです。
本人は浪人してでも東北大に行きたいと言っていましたが、現役でなんとか滑り込み合格できる可能性を最大化する戦略を提案しました。
かなり具体的な話をしますが、戦略の考え方を参考にしてください!
戦略①2次試験での得点力を上げるための勉強を
A君の志望校の東北大学は、2次試験800点に対して、共通テスト450点です。
2次試験が共通テストの約1.8倍重要ということです。
なので、2次試験に向けた勉強に時間を割く戦略が有効となります。
その中で基礎が身に付けば自然と共通テストでも点が取れるようになるので、直前の12月になるまではひたすら2次試験に向けた勉強をしようとアドバイスしました。
戦略②配点の高い科目を優先する
東北大学の配点はこの通りです。
2次 | 共通テスト | 割合 | |
---|---|---|---|
英語 | 200 | 100 | 24% |
数学 | 300 | 100 | 32% |
国語 | 100 | 8% | |
理科 | 300 | 100 | 32% |
社会 | 50 | 4% | |
合計 | 800 | 450 | 100% |
重要度でいえば、
数学=理科>英語>>>>>国語>社会
と、圧倒的に数学、理科が重要で、英語も含めた3科目で全体の約9割を占めることが分かります。
この3科目に力を入れるのが基本戦略となりますが、A君の場合入試までの時間がないのでさらに優先度を決める必要がありました。
戦略③伸びしろがある科目を引き上げる
ある分野が苦手だとそれに関連する分野も芋づる式に苦手になってしまうからです。
なので、A君の場合は、配点の高い数学、理科、英語の中でも理科に最も力を注ぐのが有効となります。
さらにA君の場合、これまで数学に時間を取られすぎていて、理科の勉強をほとんどできていなかったので、なおさら理科の伸びしろは大きいと言えます。
戦略④数学は物理や数3に使われる分野から勉強する
理科の優先度が一番高いと言っても、配点の高い数学を無視するわけにはいきません。
数学で点を取る力を残り数カ月でつけるためには、分野ごとの優先度を決める必要がありました。
例えば、こんな感じです👇
- 物理でも使う微分積分、ベクトル、三角関数をまずやる
- 数3に直結する微分積分、数列、図形と方程式、三角関数などの完成度を高める
東北大の入試で出ない確率統計はやらない
こうやって、出題傾向や他科目との兼ね合い、A君の学習状況などから、最もコスパよく数学の点数を上げるたの方法を提案しました。
自分専用の学習戦略が必須
色んな場所で繰り返し言っていますが、こういう自分専用の学習戦略が必須となります。
- 2次と共通テストは重要な方に振り切る
- 配点の高い科目を優先
- 伸びしろのある科目を優先
- 頻出分野、重要分野を優先
という戦略の例を紹介しましたが、これは本当に人によります。
A君にとって最適な戦略があなたにとっても最適であることは100%ありません。
ここをミスると取り返しがつかないことになるので、マジでちゃんと考えましょう…!
手遅れになる前に相談を
やはり、E判定という状態で受験学年の9月ごろ相談されると、どうしても志望校を下げるか浪人を前提とするしかない状況となってしまいます。
一方で、3年生、あるいは浪人生になったばかりの4月の時点であれば、E判定だったとしても残り10か月で何とか合格圏内まで到達できます。
ましてや2年生、1年生のうちから相談してくれたら、こんなところ行けっこないっていう志望校でも全然可能性はあります。
これを見ている方は、手遅れにならないうちに一刻でも早く相談していただきたいです。
手遅れになってからだとどうしようもないので、東大毎日塾では受験生の入会は10月までに制限しています。(浪人を前提とした入会は受け付けていますが)
それくらい動き出す時期が重要だと思ってください。
今動くかどうかで未来は変わってきます!
このままじゃヤバイと感じたら、とにかく相談してください!
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不安なことがあれば、公式LINEで気軽に相談してくださいね☺
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