何のために勉強するの?
学校の勉強って意味あるの?
これらの疑問に現役東大生が真っ向から答えます.
「良い大学に入って良い企業に入るため」とかいう答えは本質をつかめていません.
この記事では
・人生において勉強する理由
・学問としての勉強の意味
という2つの観点からお話しします.
どちらか一つの観点から書いている記事はたくさんありますが,両方書いている記事は1つもありませんでした.
魂を込めて本気で書いたので,ぜひ最後まで読んで「なぜ勉強するのか」に対する答えを見つけてください.
この記事でわかること・今の勉強が具体的にどう役立つのか
・なぜ勉強する必要があるのか
・勉強があなたの人生にどんな意味を持つのか
見たい場所に飛べる目次
人生において勉強する理由
将来役に立つ知識はほんの一部
学校で学ぶ勉強全てが将来直接役立つかというと,そんなことはないんだ.
例えば,中学校の社会で習う歴史の知識なんて,それを直接扱う職業(学者とか観光関係者とか)にならない限り「教養として知ってると良いよね」程度です.
また,物理や化学の知識も技術者や研究者にでもならない限り,仕事で直接使うことはないでしょう.
でも「将来役立つことしか勉強したくない!」って考えていたら,なにも勉強できなくなってしまいます.
だって,中学生や高校生の時点で
・この知識は将来役に立って
・あの知識は使わなそうだなぁ
なんて分かるはずないもん.
勉強で養った「考え方」は役に立つ
学校で勉強した知識が全て役に立つわけじゃないけど,勉強で養った「考え方」は役に立つんだ.
例1:数学の因数分解
因数分解そのものを仕事で使うことはなくても,「複雑な式を掛け算の形に分解する」という考え方はよく使います.
例えば,会社でも個人でも,何かものを売っていて「売上を最大化したい」ってなったら,何をしますか?
ずばり,要素に分解するんです.
要素に分解売上 = お客の数 × お客一人当たりの売上
なので,売り上げを伸ばそうと思ったら
- お客の数を増やすためにキャンペーンをやろう
- お客一人当たりの売上を増やすためにたくさんの商品を買ってもらおう
とか考えられるわけです.
このように,数学の因数分解で学んだ「複雑なことを簡単な要素に分解する」という考え方はよく使います.
例2:理科の実験
中学生も,高校生も理科でいろんな実験をしていると思いますが
- なんでその結果になったのかを考える
- 自分なりの仮説をたてて検証する
という考え方が重要なんです.
社会には答えがない問題ばかりです.そのときに理科の実験で養った「考える力」が役に立ちます.
勉強をただの暗記だと思っていると,つまらなくなるので「こんな意味があるんだ~」と思ってくれたらうれしいです.
勉強に向かう姿勢も役に立つ
みんな勘違いしているかもしれませんが,大人になっても勉強は続きます.
- 会社で専門知識を深める人
- クリエイターとして技術を磨く人
- 外国のお客が増えたので英語を勉強しなおす人
- お店を出して経営を学ぶ人
社会に出ても分からないことだらけなので,そのたびに勉強する必要があるんです.
そこで,学生時代培った勉強法を活かせば,効率的に知識を習得することができます.
このように,勉強そのものじゃなくても,勉強に向かう姿勢が役立つことはたくさんあると思いますよ.
勉強すると人生の選択肢が広がる
人って自分が知っているものにしかなれないので,知らないものには絶対になれません.
小学生に将来の夢を聞くと
- スポーツ選手
- ケーキ屋さん
- ユーチューバー
とかが多いですよね.それは小学生が他の職業を知らないからです.
いろんなことを勉強しておけば,人生の選択肢が広がります.
特に医者,弁護士,教師など資格が必要な職業は大学に行かないとなれないですね.
学校の勉強だけが勉強じゃない
学校で学ぶ国語,数学,英語,社会,理科だけが勉強じゃないですよ.
学校では教えてくれないことはたくさんあります.
- 金融知識(税金とか投資とか)
- デザイン(芸術ではなく工学として)
- マーケティング
とかね.
特に税金や投資などの金融知識や社会保障の話は生きていくうえで絶対に必要なのに,学校では具体的なことをほとんど教えてくれません.
学校の勉強に限らず
・おもしろそうだな
・これは必要そうだな
と思ったらどんどん勉強していくと良いと思います.
ちなみに,こうやって学校の勉強に限らずいろいろ勉強しておくと,さっき言った「人生の選択肢が広がる」というメリットもあります.
おまけ:やっぱり高学歴は強い
最初に「良い大学に入って良い企業に入るために勉強するのは本質をつかめていない」と言ったのを覚えてますか?
本質ではないですが,一つの考え方としてはありです.
- あなたがこの記事を読んでくれているのも,僕が東大生だからというのが理由の一つでしょう.
- 就活においても東大というだけで,ほとんどの企業でES(書類選考)は確実に通ります.(もちろん最後は面接で決まるけど)
このように高学歴というだけで日本では良くも悪くも一目置かれる存在となります.
学歴主義が昔よりはなくなったとはいってもゼロではないのです.
活かすことができれば,学歴が人生のおいて大きなアドバンテージになるのも事実なんだ.
- 勉強で養った「考え方」が役立つ
- 勉強に向かう姿勢が役立つ
- 人生の選択肢が広がる
- (学歴が手に入る)
学問としての勉強の意味
さっきまでは「勉強するとあなたの人生はこんなに素晴らしくなるよ」っていうお話でしたが,今度は東大生らしく,学問としての勉強の意味もお話しします.
ずばり次の2つ.
- 世界を正しく見るため
- よりよい未来を作るため
1.世界を正しく見るため
いきなりカッコイイこと言ってもうた笑
まあ,冗談ではなく,勉強している人としていない人では,同じ現象を見ていても見え方が全く違うんですよ.
例えば,1600年代にニュートンはリンゴが落ちるのを見たことをきっかけに,万有引力の法則(どんな物体も引力を持つという法則)にたどり着きました.
でも,全てのものに引力が働くなら,なぜリンゴと僕らの体はくっつかないのかな?
それは地球の質量がめっちゃ大きいからです(要するに重い).地球の引力の前では,リンゴと僕らの体の引力など誤差レベルです.
でも,無視できない引力もあります.それが月.
満潮や干潮などの潮の満ち引きは月の引力が原因です.(詳しくは図を見てね)
同じ潮の満ち引きを見ていても,勉強している人は「月の引力と地球の遠心力が原因で潮の満ち引きがあるんだな.」と言えますが,勉強していない人はただ「潮が満ちたり引いたりしているな~」としか言えません.
このように世界を正しくみることが勉強する一つ目の理由です.
2.よりよい未来を作るため
これまたカッコイイですが,勉強する2つ目の理由はこれ.
さっきのニュートンの話ですが,なぜリンゴは落ちるのに,月は落ちてこないのでしょうか?
答えは月が地球の周りをまわっている遠心力と月と地球の間の引力が釣り合っているからです.
人工衛星が地球に落っこちてこないのも同じ理由です.
ニュートンはこのような物理法則を微分積分という数学を用いて表現しました.
- 人工衛星がなければスマホのGPSも使えないし,天気予報も衛星通信もありません.
- ニュートンがいなければこの世界の便利なものも誕生していなかったでしょう.
同様に,現在世界中で行われている研究は,未来の便利な世の中を生み出すことになります.
今,あなたが勉強している内容はそういった研究の基礎となるのです.
つまり,よりよい未来を作るために勉強していると言えます.
結局勉強する理由って何?
- 勉強で養った「考え方」が役立つ
- 勉強に向かう姿勢が役立つ
- 人生の選択肢が広がる
- (学歴が手に入る)
- 世界を正しく見るため
- よりよい未来を作るため
僕なりに「なぜ勉強するのか」に対する答えをまとめました.参考になったらシェアしてくださると泣いて喜びます( ;∀;)
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