「暗記ってなんか苦手だな~.やってもやっても覚えられない.」そんな人は暗記のやり方が間違っている可能性があります.誰でもできるおすすめ暗記法を現役東大生ががっつり解説します!
ずばり,暗記で重要なのはこの2つ!
- 思い出す作業を繰り返す(アウトプット)
- 思い出しやすい形で暗記(インプット)
ほとんどの人は、アウトプットの量が足りていなくて、インプットのやり方も間違えています。
それぞれ具体的に説明していきます.読めば見違えるほど,暗記が得意になるはずです.
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暗記は思い出す作業をくりかえせ!
暗記はどれだけ思い出す作業を繰り返したかで決まります.一生懸命教科書を読んで「覚えよう!」と思っても,一向に覚えることはできません.
教科書や参考書を読むのは,理解することが目的です.暗記という目的においては,思い出すことこそが重要なのです.
インプットより先にアウトプットを説明しているのもそれが理由です。結果に直結するのがアウトプットだからです。
それでは,具体的な方法を書いていきます.勉強が得意といわれている人が無意識にやっている方法もあると思います.
何もないところから思い出す
私は家庭教師をやっているのですが,毎回授業終わりには生徒に「今日何やったっけ?」とたずねています.生徒はその日にやった内容を思い出して自分の言葉で表現します.
この,何もないところから思い出すというのが重要.一日の終わりに今日勉強したことを紙に書き出すのも良いと思います.
私は,中学,高校時代,テストが終わったら,問題用紙の裏に数学の公式,古典の活用形など,最近習ったもので暗記するべきものを書き下したりしていました.(見直ししろや!という声が聞こえてきそうですが….)
要するに,白紙に書き出せるレベルになってこそ本当に覚えたと言えるということです.
隠して思い出す
覚えるべきことを何らかの方法で隠して思い出す練習をしましょう.よくあるのが下のように,穴埋めで赤シートで隠せる教材です.
僕は中学生のころ進研ゼミをやっていましたが,このような教材が豊富でおすすめです.
こういう教材がなくても名刺サイズの紙切れや指で隠すなど,工夫次第で効果的な勉強はできます.
一周を早く終わらせて何周もやる
思い出す回数を増やすためには,スピードを意識して何回もやるしかありません.
例えば70個の英単語を覚えるときに一週間かけて1周するよりも,一日に70個目を通してしまって,それを7周やった方が絶対に記憶に残ります.
このように,一周で完璧に覚えようとするのではなく,不完全で良いから最後まで終わらせて,それを繰り返すのが効果的です.
間違えたところを繰り返す
思い出す回数を増やすことが大事といいましたが,もう覚えたものは繰り返さなくても大丈夫です.覚えてないものにチェックをつけて,2周目以降はチェックがついたところだけやるなどすると効率的です.
なので,先ほどの英単語の例でも
- 1周目:70こ
- 2周目:40こ
- 3周目:20こ
というように,後半になるほどやるのは少なくてすむので時間もかからないはずです.
僕は,覚えていない知識だけをまとめたノートを作っていました.英語なら英単語や例文,数学なら公式などをまとめて,繰り返し見て覚えていました.
間違えたところを繰り返すのが重要なのは,暗記に限らず,問題演習などあらゆる勉強に共通して言えることです.効率だいじ.
思い出しやすい形で暗記
暗記は思い出すことが大事だと言ってきました。そのためには思い出しやすい形でインプットすることが重要となります。
関連付けて芋づる式に暗記
1つの情報から10の関連情報を思い出せるようになろうということです.似たカテゴリーに分類されるものを関連付けて同時に覚えると,楽にたくさん覚えられます.
例)possible 可能な(形容詞)を覚えるとき,同時に関連語も覚える.
反対語:impossible 不可能な
類語:probable ありそうな
派生語:possibly もしかすると(副詞)
possibility 可能性(名詞)
社会だったらこんな感じ.
このように関連知識をまとめて覚えると,何かが思い出せなくてもその周りの知識からズルズルと芋づる式に思い出せるようになります.
暗記が苦手な人は,知識を断片的に覚えているだけで,繋がりを意識していないことが多いです.逆に暗記が得意な人は例外なく,繋がりを意識しています.
ゴロ合わせを利用
覚えにくいものは覚えやすくするしかありません.
例)いい国作ろう鎌倉幕府
1192年 鎌倉幕府成立
これは有名な例ですが,僕は自分でゴロ合わせを作っていました.無理やりでも良いので,自分で作った方が記憶に残りやすいです.
例えば,次の加法定理のゴロ合わせはどんな参考書にも載っていないと思います.下ネタを直接書くとブログ閉鎖となるので,一部だけ書きます.
sin(α+β)=sinαcosβ+cosαsinβ
cos(α+β)=cosαcosβ-sinαsinβ
右辺について,次のように読み替えます.
- sin→チン
- cos→コ
- +(プラス)→加えて(咥えて)
- -(マイナス)→マイ(my)
あら,不思議.一瞬にして覚えられますね.このように,下ネタなどのインパクトあるゴロ合わせは一発で記憶に残るのでおすすめです.
【暗記のコツ】まとめ
スクロールする前に,本記事の内容を思い出してみましょう.
(コツ1:何もないところから思い出す)
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思い出せましたか?レッツ答え合わせ!
暗記はどれだけ思い出す作業を繰り返したかで決まる!!
- 何もないところから思い出す
- 隠して思い出す
- 一周を早く終わらせて何周もやる
- 間違えたところを繰り返す
思い出しやすい形で暗記する!
- 関連付けて芋づる式に暗記
- ゴロ合わせを利用(自作)
簡単に言ってしまうと,最小限のインプットで,アウトプットをひたすら繰り返すことに尽きます!
この記事を読んで暗記への苦手意識がなくなれば幸いです.理解したら実行あるのみ!今日から実践してみましょう.(^O^)/
さらに,具体的に僕がやっていた暗記法は次の記事で解説しています.
【暗記方法】すぐに効果が出る覚えるコツ4選 ”東大生おすすめ勉強法”
暗記のためにまとめノートを作ってる人はヤバいので次の記事を見てください.
まとめノートを作るのは無駄?【東大生が教える】やってはいけない勉強法