どうも!東大毎日塾のうっちーです!
今日は「フォーカスゴールドの使い方とレベル」ということで、累計指導実績1,000人以上の東大毎日塾を運営している僕が解説していきます。
この記事を読んでいる皆さんの中には、フォーカスゴールドを既に使っているという人も多いと思うのですが、こんな悩みを抱えていませんか?

自分の使い方が合っているのかが気になる
飛ばしても良い問題ってあるの?
青チャートとの違いはなんだろう?どっちがおすすめ?
みたいな。
フォーカスゴールドの特徴を理解した上で、正しい使い方をしていかないと「いくら頑張っても結果に繋がらない」という一番怖い未来が待ってるので、ぜひ最後まで集中して読んでください。
動画で解説もしているので、動画で見たい方はこちらを見てください👇
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フォーカスゴールドの特徴・レベル
フォーカスゴールドの使い方を紹介する前に、そもそもフォーカスゴールドがどんな参考書なのかを紹介します。
フォーカスゴールドは、いわゆる網羅系問題集です。
教科書レベルの基礎から東大レベルまでの難易度の問題が3000題以上も収録されています。
学校の定期テスト対策で使いたい次のテストで目標点を取りたいという方から東大の二次試験対策に使いたいという方まで一冊で対応できる汎用性の高さが魅力です。
他に似たような問題集だと青チャートやニューアクションレジェンドなどがありますね。
特徴①大事な考え方がfocusとしてまとまっている
また、フォーカスゴールドの強みは、「Focus」としてその問題を解く上で必要な考え方や知識がまとめられていること。
例えば、この写真を見てください。
通常の問題集の場合、解答と解説のみが記載されているのが普通ですが、フォーカスゴールドの場合は問題を解く際に必要となる考え方まで掲載されているのです。
これめちゃめちゃ大事なポイントで、その問題の根本となる考え方が分かっていると他の問題への応用が利きやすくなるんですよね。
数学が得意な人はこういう風にその問題を解くだけじゃなく、1段階抽象化した概念や解法パターンをたくさんストックしているんです。
フォーカスゴールドは、自然とそれができる構成になっているのが最高なんです。
特徴②解説がかなり詳しい
フォーカスゴールドの強みはまだあります。
先ほどの写真を見て分かる通り、解説がかなり詳しいのもフォーカスゴールドの特徴です。
途中式まで一行ずつ書かれているので、答え合わせの時に抱きがちな「なんでそこでその式変形するの?」といった疑問も解消してくれます。
解答編のページ数は、同じ網羅系問題集として知られる青チャートと比較すると、なんと1.8倍。
特徴③圧倒的な網羅性
さらに、青チャートと比べても問題レベルのカバー範囲が上にも下にも広い圧倒的な網羅性という特徴もあります。
まず下のレベルで言うと、通常の例題や練習問題だけでなくcheckという教科書レベルの超基礎の内容を確認できる章も用意されているんです。
ここは青チャートにはないメリットですよね。
そして、上のレベルで言うと、青チャートと比べて入試応用レベルの問題が50%多く掲載されているんです。
以上、フォーカスゴールドの特徴をまとめると
- 大事な考え方がfocusとしてまとまっている
- 痒い所に手が届く解説の丁寧さ
- 1冊で教科書レベルから東大レベルまで完成する圧倒的網羅性
となります。
フォーカスゴールドが向いている人
この辺りの特徴を踏まえた上で、フォーカスゴールドがおすすめな人をまとめるとこんな感じです。
①教科書レベルの内容は問題なく理解できている人
その分野ごとの内容を細かく解説してくれるわけではないので、授業についていけていて教科書レベルは理解できている人におすすめです。
逆に教科書レベルから理解できていない場合はは、やさしい高校数学や入門問題精講などの講義形式参考書からスタートしましょう。
②MARCH、国公立大学以上の難関大志望の人
圧倒的な問題量で東大レベルまでカバーしているので、難関大を目指している人におすすめです。
逆にそこまで目指していない人は、わざわざフォーカスゴールドを使うよりも基礎問題精講など、基礎レベルに絞って短期間で完成させられる問題集の方が効率的に学習を進められます。
③受験まで時間がある高校1,2年生から使える人
繰り返し伝えている通り、問題量が圧倒的に多いので、受験まで時間がある1,2年生のうちからコツコツ進められる人にしかお勧めできません。
3年生や浪人生で、他の科目の基礎固めも終わってない人がフォーカスゴールドを始めようとしていたら、全力で止めると思います。
以上、
- 教科書レベルの内容は問題なく理解できている人
- MARCH、国公立大学以上の難関大志望の人
- 受験まで時間がある高校1,2年生から使える人
という条件を満たした人が使えば、フォーカスゴールドは最強の数学網羅系問題集となります。
フォーカスゴールドの具体的な使い方
全ての問題を解こうとしない
フォーカスゴールドの特徴を理解したら、いよいよ本題の使い方を解説します。
フォーカスゴールドには様々な単元・難易度の問題が掲載されているので、「どの問題から手をつけたら良いのか分からない」と悩む人もいるかもしれませんが、安心してください。
フォーカスゴールドの使い方のコツはズバリ「全ての問題を解こうとしない」ってことです。
さっきもお話しした通り、フォーカスゴールドの問題数は3,000題以上、ページ数は800に及ぶため、1問目から全ての問題を解いていたら、入試に間に合わない可能性があるんですよね。
フォーカスゴールドを使っていて一番多い失敗パターンがこれなんです。
全部解こうとして中途半端になるくらいなら、基本レベルだけでも確実に押さえた方が効率的に数学力を伸ばせます。
これが挫折することなくフォーカスゴールドを進めるコツです。
フォーカスゴールドの問題を解く順番
具体的にはこんな順番で解いてみてください。
- Checkの問題を完璧にする
- 星の数が1個・2個の例題と練習問題を完璧にする
- 星の数が3個の例題と練習問題を完璧にする
- 星の数が4個の例題と練習問題を完璧にする
- さらに余裕があればSTEPUP、章末問題、チャレンジ編、実践編で入試レベルの問題を解いていく
その分野で一気に全部のレベルの問題を一気に解くのではなく、基礎を確実に身につけた上で応用に進んでいこうということですね。
同じ単元でも、徐々に難易度を上げながら進めることで、基礎レベルから応用レベルまで着実にステップアップしていけます。
逆にフォーカスゴールドで失敗するパターンで一番多いのは、学校で指定されているからといって、その単元の章末問題やチャレンジ編まで手を出して行き、1周しかできずに結局例題も解けるようにはなっていないっていう状態です。
それだったらSTEPUP以降の問題には一切触れずに、なんなら星の数が4の例題も一旦置いておいて、星の数が3の例題を完璧に解けるようにした方が全然ましです。
それぞれの難易度と使い分けのコツとしてはこんな感じです。
①Check
まず、Checkの問題は教科書の例や問題レベルの超基礎レベルになります。
なので、学校の教科書の例や問題が解けるなら飛ばしても大丈夫です。
②-④例題と練習問題
次に、フォーカスゴールドの真骨頂の例題と練習問題パートについてです。
・星1、星2:教科書の例題や章末問題レベル
ここまではどんな大学を受ける人でも絶対に完璧にしておきたいです。
ここまでできれば偏差値55くらいになってきます。
・星3:入試基本レベル
ここがいわゆる数学が得意な人と苦手な人の分かれ目で、星3の問題が完璧に解けるかどうかでかなり差がついてきます。
ここが完璧に解けるようになれば、
偏差値65程度になってきます。
共通テストも8割以上は取れるようになっているはずです。
・星4:難関大入試の標準レベル
MARCHや国公立大学以上を目指す人はここまで解けるようになっておきたいです。
ここが完璧になれば偏差値70近くまで行くはずです。
⑤STEPUP、章末問題、チャレンジ編、実践編
実際の入試問題を扱っていて東大レベルの問題まで網羅されています。
問題数が膨大でやり込もうと思えばどこまでもやり込めるのですが、STEPUPや章末問題が完璧になるだけでも偏差値70以上の世界になってきます。
STEPUPや章末問題には一応星1や星2の問題もあるので、やろうと思えば学校のテスト勉強の時にもできるのですが、例題を完璧に定着させることと比べると優先順位は落ちてきます。
というのも、難関大受験生の一つの基準値として、高校数学の全範囲を高校2年生までに終わらせるというものがあるからです。
入試レベルの実践演習に時間を割いて例題や練習問題レベルの完成が遅れるくらいなら、学校の先取りもしながら最速でフォーカスゴールドの例題と練習問題は完璧に解けるという状態を作っておきたいです。
その上でSTEPUP以上の問題はもっと量を絞った上で、志望校のレベル別に別の問題集を使って演習を重ねた方がよいというのが、東大毎日塾としての見解です。
そのため、まずは例題練習問題を基礎レベルから完璧に解けるようにしておきましょう。
例題の解き方
じゃあ次は、例題、練習問題をどう解けば良いかという話が気になってきますよね?
この段階で大切なのは解法パターンのインプットです。なので、
解けるまでじっくり考えるのではなく、どんどん解説を見て解き方を理解して再現できる
ことを目指してみてください。
初めて見る例題なら、2分考えてわからなければすぐに解説を見て解き方を理解するスピード感が理想です。解き方が分からない状態で何十分も問題に向き合っても意味がありません。
じっくり考えるのは、入試レベルの実践演習となるSTEPUP以降の練習問題を解き始める段階からで構いません。
解説を見て解き方を理解できたら、必ずもう一度解説を隠して解けるか確認してみてください。
これが実は結構大切で、フォーカスゴールドをやっても解けるようになってない人は大体このステップが抜けてるんですよ。
「理解する」と「解ける」は全然違うということですね。
また、この段階では、解法の理解と定着が何よりも重要なので、分からなくても解答を丸写しするのではなく、分からなくなったポイントや必要となる考え方に着目して、根本から理解するようにしてみてください。
ただ、中には解説を読んでもなぜそうなるか分からないという人も出てくるはずです。
解説を見ても分からなければ、数学が得意な友達や学校の先生に聞いてみましょう。
また、24時間質問し放題の東大毎日塾も力になれるので、気軽に頼ってください。
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練習問題の解き方
続いて、練習問題に取り組みます。
練習問題を解く際には、
例題で身につけるべき考え方や解法パターンが身についているか
を確認しながら解くようにしてみてください。
練習問題で間違えてしまった場合は、例題に立ち返って解き方を再度確認しましょう。
例題を理解したつもりになっていても、自力で取り組む練習問題になると解けなくなることは結構あるあるなのです。
ですから、この段階で自力で解けないからといって落ち込む必要は全くありません。
むしろ、この段階で自分の苦手な問題を見つけられたことはラッキーだと思っても良いくらいです。
ただし、間違えた問題は繰り返し解けるように、チェックをつけておいてください。
間違えた問題の解き直し
自分が学習すべき範囲の例題・練習問題を解き終えたら、次は間違えた問題を解き直す時間も設けましょう。
どんどん新しい問題に手を出しても、見たことがある問題が増えるだけで、結局解けるようにはなっていないからです。
それだったら、確実に解ける問題を増やしていった方が、テストでは点が取れます。
解き直しのイメージは次の通りです。
- STEP
1週目:例題を答えを見ずに解く
2分考えても全く分からなければすぐに答えを見て、その問題にはチェックをつけましょう。
- STEP
2周目:1周目でチェックをつけた例題を中心に解く
ここで解けるようになっていれば、その問題はもう大丈夫。
2周目でも解けなかったらもう一度チェックをつけます。
1周目で考え方を一度は理解したはずなので、すぐ答えを見ずになるべく自力で取り組むことを意識しましょう。
- STEP
3周目:2周目で間違えてしまった例題を再度解き直す
これを繰り返していけば、最終的には全ての問題が解けるようになっているはずです。
同じ問題を何回も解くのはめんどうに見えるかもしれませんが、実は一番効率が良いやり方なので、一緒に頑張りましょう。
解き直しの時短テクニック
でも、この記事を読んでくれている人の中には、「部活や他の勉強も忙しい中で、数学の解き直しだけに十分な時間を確保できない」という人もいるのではないでしょうか。
そんなあなたのために、解き直しの時短テクニックを2つご紹介します。
1つは、例題だけ解き直す方法。
練習問題と例題両方解くのが理想ですが、両方やろうとして解き直しができないくらいなら、まずは例題を完璧にすべきです。
2つ目は、間違いの種類によってマークを変える方法。
マークの例として、このようなものがあります。
✔︎:全く解けなかった
ケ:ケアレスミス
?:解説見ても分からなかった
このように問題の採点をするのと同時並行で、マークをつけるようにしてみてください。
この中で優先的に解き直しに取り組むべきなのは、?と✔︎のマークの問題です。
なぜなら、?と✔︎がついている問題は、根本的な解法を理解していないので、類題が出題された時に太刀打ちできないからです。
?と✔︎の問題を解き直す際は、解説をチェックしたり、分からない部分を学校の先生に聞いたりすることで解法を身につけてみてください。
フォーカスゴールドを使っていいのか不安がある人へ
以上、フォーカスゴールドの特徴や使い方を解説してきました!
今回、一番大事なことは
「全部解こうとせずに自分に必要な範囲に絞って基礎から順番に積み上げていこう」
ということです。
特に例題と練習問題を完璧にするだけでも、難関大入試に向けた基礎力は余裕で身に付くので、ぜひこの記事を繰り返し読んで、正しいやり方で演習を重ねていってください。
ただ、フォーカスゴールドの使い方において注意すべきことは、人によっては今回のやり方が合わなかったり、そもそもフォーカスゴールドが合わない人もいるということです。
- 教科書レベルの内容が理解できてない人
⇨フォーカスゴールドじゃなくてやさしい高校数学とか入門問題精講とかの講義形式参考書からスタートした方が良い。 - 他の科目との兼ね合い的に数学にそこまで時間が割けない受験生
⇨フォーカスゴールドじゃなくて、もっと問題数が少ない問題集を志望校に合わせてやった方が良い。
こんな感じで、今の状況によってやるべきことは全然違ってくるので、少しでも不安な方はぜひ公式HPから東大毎日塾の無料個別相談会にお申し込みください!
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