・英語長文問題ってどうすれば時間内に解けるの?
・イマイチ勉強法がわからない…
センター英語満点の東大生がそんなお悩みを全部解決するよ!
真似すれば,誰でも確実に英語長文が得意になる勉強法を紹介します.読めば,グングン英語の成績が上がること間違いなしです!
この記事でわかること・【レベル別】英語長文勉強法
・英語を英語のまま理解する速読術
・正しい答え合わせの方法
・やってはいけない長文勉強法
・東大生おすすめの問題集
僕の実体験を元に,かなり力を入れて書いたので,ぜひ最後までじっくりご覧ください.結構長く,必要な情報もその都度リンクを載せたので,ブックマークして何度も読み返すのをおススメします.
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【レベル別】英語長文勉強法
あなたは自分が長文読解のどこでつまづいているのか理解できてますか?
- 文法,単語が分からないから,文全体の意味もちんぷんかんぷん
- 文法,単語は分かるけど,構造が複雑な文の意味が分からない
- 文同士の繋がり,文脈が分からない
- 速読ができない
何が苦手かを紐解いていくと,この4つに分けられるはずです.それぞれがつまずいている部分を対策するべきでしょう.
例えば1の文法,単語でつまずいている人がひたすら長文問題を解いても,無意味とは言わないけど効果は薄いです.
長文だけを練習すれば良いんじゃないんだね.
そうなんだ.ほとんどの場合,長文以外の知識不足が苦手の原因なんだよね.
それぞれのレベルの人がやるべきことをざっくりまとめときます.
1.文法,単語が分からない人
本当に英語が苦手な人はここに当てはまる人が多いです.まずは基礎を徹底的に身に着けるべき!
詳しい勉強法は次の記事に書いたので参考にしてください.(最後にも載せるので飛ばしちゃっても大丈夫です)
2.英文解釈ができない人
分かりやすく言うと,「文法,単語は分かるのに複雑な文が読めない人」のことです.
家庭教師としての指導してきた感覚としてですが,ほとんどの人がここに該当するのかなと思います.
これらの人がやるべきことは,1文1文の英文解釈の精度を上げることです.
どうやれば,精度が上がるの?
ずばり,文の骨格(主語,動詞,修飾関係)をつかむ練習をすれば良いんだ.
それさえ分かれば,複雑な文の構造も理解できて意味をつかみやすくなります.
多くの人が分かりにくいと感じる文章は
①関係代名詞,関係副詞(which, where とか)
②接続詞(that, and, but とか)
によって主語や動詞が2回以上登場する文章です.
そのような文章では主節と従属節を区別してそれぞれの節での主語,動詞を見つける必要があります.そのために以下のことを意識しましょう.
①関係代名詞,関係副詞
先行詞を見分ける.先行詞を説明している従属節がどこからどこまでかはっきりさせる.
②接続詞
何と何が接続されているかはっきりさせる.文は文と,名詞は名詞と,動詞は動詞と,といったように接続されるものは互いに等しい関係がある.
このように,「複雑な文でも構造を明確にすること」を意識していれば,難しい文章も読めるようになるはずです.
上で話したことは数ある英文解釈の内の一つです.他にも学ぶべきことはたくさんあります.中でも僕が使って効果があったのは「基礎英文問題精巧」.
これ,本当におすすめの問題集です.詳しい使い方は↓の記事に書きました.(最後にも載せるので読み飛ばしても大丈夫です)
3.文同士の繋がり,文脈が分からない人
ここに該当する人は,実際に長文を読んで練習するしかありません.
長文を読む際に,特に意識してほしいのがディスコースマーカー.
ディスコースマーカーとは文章の流れを変える時に使われる接続語のことだよ.
【ディスコースマーカーの例】
- 逆接:However(しかしながら)
- 順接:Therefore(したがって)
- 要約:In short(要するに)
- 追加:In addition(加えて)
- 例示:For example(例えば)
これらの言葉に気を付ければ
・文章全体の流れ
・文と文の繋がり
がつかめるようになります!
他にも意識すべきポイントがあるのですが,長くなるので別記事で解説してます.(最後にも載せるので飛ばしてもOK)
ここでは「なぜ長文が読めないか把握して,そこを潰していく」ことの重要性を理解してほしいです.
4.速読ができない人
長文は「正確に」読むことに加えて,「速く」読む必要がありますよね.でも,速読ってただ速く読めばいいわけじゃないんです.
英語長文が苦手な人ほど,焦って単語一語一語の意味をさらって満足してしまい,文全体の意味が正確に理解できていないことが多いです.
じゃあ,どうすりゃいいんだ!
ずばり,速読のために一番重要なことは英語を英語のまま理解することなんだ.
で,英語を英語のまま理解するためには
・文法
・単語
・イディオム
・構文
などの基礎知識をフレーズとして理解しておくのが大事です.
「またそれかい!」と思われそうですが,本当に大事なんです笑
例えば,次の文の意味が分かりますか?
You can’t help but be humbled when you walk into this temple.
英語ができない人は次のように考えます.
「help but …助ける,でも?humbled って何だっけ?さっぱり分からん!」
この一文が長文の中にあったら,意味を考えてるだけで時間ロスとなってしまいます.
- can’t help but 原型:~せずにはられない
- be humbled:謙虚になる
ってのを知ってれば,
You can’t help but be humbled when you walk into this temple.
この寺院に足を踏み入れると,謙虚な気持ちにならざるを得ない.
って訳せます.(知ってると思うけど「when~:~するとき」ね)
さらに,訳すまでもなく,英語のまま理解するには次のような勉強法が効果的です.
英語長文の効果的な勉強法
完璧に理解した文章を音読する
これ.これに尽きるんですよ.マジで.
さっきの文章,今は,単語,文構造,意味まで含めて完璧に理解できましたよね.その状態で,意味を思い浮かべながら音読をひたすら繰り返してください.
You can’t help but be humbled when you walk into this temple.
この寺院に足を踏み入れると,謙虚な気持ちにならざるを得ない.
毎日やってたらこの文に関しては,絶対に英語のまま理解できるようになります.
あとはもう分かりますね?
同じことを自分が読んだ全ての長文でやれば良いんです.
「意味と構造を完璧に理解した文章をひたすら音読」これが英語長文の王道の勉強法.
やってはいけない勉強法
「長文問題を解いたらサラッと答え合わせして,すぐ次の問題にいく」これは超簡単な長文問題でない限りやってはいけません.
一度解いた長文(特に理解に苦しんだ文章)を何度も何度も音読することが成績アップへの近道です.
分からない単語を調べるな
これは実際に長文問題を解くときに意識すべきポイントです.なぜ調べてはダメかというと「単語の意味を推測する力」を付けるためです.
実際の試験では全ての単語の意味が分かる訳ではなく,その中でも設問に解答しなければなりません.
「設問解答力」を付けるためには,単語の意味が分からなくても前後の文脈から推測する力も必要なのです.
よく,分からない単語があると,すぐ辞書で調べてから問題を解く人がいますが,やめましょう.
僕は分からなかった単語には印をつけて答え合わせの時に意味を確認していました.逆に,答え合わせの時に調べないと永遠に分からないままなので,絶対に調べましょう.
正しい答え合わせのやり方
答え合わせで,間違えた問題の答えを見て,「あーそっかー」で終わってませんか?
もったいない!!!!
なぜ自分が間違えたのかを徹底的に分析しましょう.間違えた原因は大体この4つ.
- 単語,イディオムを知らなかった
- 文法が分かっていなかった
- 単語,文法は分かっていたけど,構造が分からなかった
- 文脈が分からなかった
それぞれ答え合わせでやるべきことをまとめます.
単語,イディオムを知らなかった
問題を解くときは,分からない単語は推定しろと言いましたが,答え合わせは別です.
知らなかった単語は辞書で調べて
・発音
・基本的な意味
・例文(使い方)
を確認しておきましょう.
ついでにいつも使っている単語帳も確認できるとなお良しです.そこに載っていない使い方だったら書き込んでおきます.
よく,「自分が使っている単語帳に載ってなかったから覚えなくて良いや」という人がいますが,やめた方が良いです.
どんな単語でも知っているだけで,文章のテーマを掴みやすくなるし,意味の推定に悩む時間もなくなります.
あと,そこそこ単語帳やりこんで語彙力付けてきたのに分からない単語,表現があったら,「分からないノート」に記録してました.
(注意)使える形で記録すること!
✖can’t help but 原型:~せずにはられない
◯can’t help but be humbled:謙虚にならざるを得ない
ちなみにこの「分からないノート」,僕は高3の2学期くらいからやってました.まだ単語帳を2周しかやってないレベルでやっても,分からない単語だらけで継続しにくいと思います笑
文法が分かっていなかった
解説を読んで,理解があやふやだと感じた文法事項は文法書まで戻って確認します.
その際,関連知識もまとめて確認すると記憶に残りやすいですよ.このように「関連事項をまとめて覚える」のは暗記の鉄則です.
構造が分かっていなかった
主語,動詞,修飾関係を明らかにします.
先ほども話しましたが,
・関係代名詞,関係副詞
・接続詞
に注目すると良いですよ.
(簡単な例)
He thinks that the computer he bought yesterday is not good.
彼は昨日買ったコンピュータは良くないと考えている.
これは簡単な例ですが,さらに複雑な構造になっても
・主語,それに対応する動詞
・修飾関係
を見つけるという基本は変わりません.
文法,単語の確認や理解できなかった部分の構造分析は問題になっていなくても,やってください!
文脈が分からなかった
- 指示語(this, that とか)
- ディスコースマーカー
などに注意して,どうすればその答えにたどり着くのか,解答の根拠を明確にしましょう.
次,同じ問題に出会ったら確実に得点できるレベルまで理解しておきます.
答え合わせのやり方まとめミスの原因別に分からなかったことを調べる.最後に意味を考えながら音読.
英語長文の勉強におすすめの問題集
英文解釈:基礎英文問題精巧
記事中で紹介したのはこちらです.
本当におすすめの問題集.複雑な構造をつかめるようになるし,難しい文章の和訳に強くなります.
演習:やっておきたい英語長文シリーズ
実際に,ガシガシ問題演習したい人におすすめ.300,500,700,1000と長文の語数別に分かれてるので自分に合ったものを選べます.(上のリンクから検索できます)
下の記事でここで紹介したものも含めて,僕が実際に使った問題集を解説してますよ↓
英語長文勉強法まとめ
- つまづいている分野別に対策する
→ほとんどの人が単語,文法などの基礎知識や英文解釈力不足 - 完璧に理解した文章を音読する
→英語を英語のまま理解,速読力up - 分からない単語の意味を推定する力をつける
- ミスの要因を徹底分析
- 分からないノートに単語を使える形で記録
- 全文の構造(主語,述語,修飾関係)と意味を理解
- 最後に意味を考えながら音読
最後まで読んでいただき,ありがとうございました!この記事があなたの人生にプラスになれば嬉しいです.
シェアしていただけると泣いて喜びます(´;ω;`)
記事途中で紹介した記事載せときます.