どうも!東大毎日塾のうっちーです!
本記事は「英作文がスラスラ書けるようになる勉強法」というテーマで解説します。
最近では、多くの国公立大学の二次試験で英作文が必須となってきていますが、英作文の占める配点は高く、対策できている人とできていない人との間で得点差が非常に大きく出てしまうのが英作文の問題です。
しっかりと対策ができている人にとっては「あっまたこのパターンね」という感じでスラスラと解ける一方で、対策できていない人は「全く手が出ない」とか「ケアレスミスばかりで得点にならない」という感じになってしまうのが英作文問題の怖いところです。
英作文で得点を取れている人たちは、適切な英作文の勉強法を行っているからこそ、不自然な表現による失点を防ぐことができます。
本記事では、英作文の勉強法をすべて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
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英作文の不自然な表現
不自然な表現という観点で、日本に来ている外国人観光客と実際に会ったり、テレビでインタビューを見たりしたことがあるかと思います。
やはりネイティブじゃない人の日本語は「意味はわかるけど若干違うんだよなー」と思うことがあるかもしれません。
例えば「日本語勉強してきた」と話している外国人がいるかと思いますが、正確には「日本語”を”勉強してきた」と言ったように”を”という助詞が抜けてる!みたいな間違いはよくあると思います。
これは、日本人がやる英作文の間違え方とすごく似ています。
「私は寒さなんて気にしないよ!」を英語ではどういった表現をするでしょうか。
正解は「I don’t care the cold.」ではありません。
正解は「I don’t care about the cold.」になります。
つまり、aboutが抜けているのは間違いです。
もちろん、英会話で今のミスをしても通じますが、大学入試で今のミスをすると、文法的に間違っているため減点されてしまいます。
受験の際には、1点2点で合否が分かれてしまう場合もあるので、こういったように「前置詞が抜けてたことで、1点減点されて不合格だった」という結果になってしまうと、本当に後悔しかないですし、もったいなさすぎます。
ただ、こういった間違いが顕著に出てしまうのが英作文なのです。
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うっちー
もったいない間違いをしないように気を付けましょう!
英作文では完成されたフレーズを使うこと
英作文では、完成されたフレーズをそのまま使って文章にすることが大切です。
つまり、使いやすいフレーズやパターンを暗記しておこうということです。
先程の例では「care about~」で「〜を気にする」という部分をフレーズとして覚えていれば、aboutを抜かすことはありえません。
aboutを抜かして使うと「なんか不自然だな..」と自然に気づくからです。
これは、日本語で変なミスをしないのと同じ原理です。
日本語で喋る時に、文法的なことを考えるということはしていないはずです。
英語も同じで、よく使う表現を丸々ストックしていけば、文法的なことに気を回さなくても、自然とミスのない文章が書けるようになってきます。
逆に、完成されたフレーズを覚えずに英作文をするというのは、武器がないまま冒険をする勇者と同じくらい危険なことです。
東大毎日塾
うっちー
完成されたフレーズをそのまま使う!忘れないようにしましょう!
英作文の勉強法
それでは、具体的な英作文の勉強法について解説します。
英作文の勉強の流れは
- ①基礎的な文法や単語を理解する
- ②和文英訳の練習として頻出フレーズを暗記する
- ③自由英作文の練習として頻出テーマで添削を受ける
上記3つの流れになります。
①:基礎固め
「英作文なのに英文法とか単語の勉強が必要なの?」と思うかもしれませんが、英作文が苦手な人は、大体基礎的な文法や単語が身についていないことがほとんどです。
文法や単語もわからないのに、英語で言いたいことを言えるはずがありません。
そのため、文法や単語に不安がある人は、まずはそこを固めることから始めてみてください。
参考書としては、エバーグリーンやフォレストなどの学校で配られるような基礎的な文法教材の内容をすらすら理解できるレベルを目指しつつ、継続的に英単語を覚えていくようにしましょう。
その際、各文法事項の解説にある基本例文を「和文英訳できるか」を必ずチェックしていってください。
このレベルの文章の和文英訳ができないと、一向に英作文が書けるようにならないからです。
また、単語帳を勉強するときも必ず「英訳ができるか」というチェックの仕方をしていきましょう。
そして、単語単体ではなく、フレーズや例文で英訳できるかをチェックしていくことが重要です。
このように、文法や単語などの基礎を固める段階から必ず「フレーズや例文で英訳ができるか」をチェックする勉強をしていれば、英作文の土台が固まってきます。
英作文が得意な人は中学生の段階からこのような勉強をしているだけなのです。
今からでも遅くはないので、フレーズや例文の英訳チェックを普段の勉強に取り入れてほしいなと思います。
頻出フレーズを暗記する
文法や単語の基礎固めができたら、まずは和文英訳を解けるようにするために「②頻出フレーズを暗記する」ということが大切となります。
「英訳って日本語に合わせてその都度考えて訳すんじゃないの?」と感じる人が多いと思いますが、英作文はむしろ「どれだけ多くの構文を覚えているかが試されている分野」です。
例えば「100歳まで生きる人は少ない」という日本語文を英文に直すということを考えてみましょう。
この時に「主語は『100歳まで生きる人』ってこと?」とか「少ないってことはfewとか使うのかな?」と思い、悩んでしまって難しく考えすぎてしまう人が多くいると思います。
そうではなくて「Few people do ~」で「〜するひとは少ない/ほとんどいない」「live to be ~ years old」で「〜歳まで生きる」というフレーズを覚えていれば、一発でスラスラ書けるようになります。
そうすると英訳としては「Few people live to be a hundred years old.」と訳すことができると思います。
構文の暗記ができていると、こういったように与えられた文章がぱっと見難しくても、自分の頭の中に入っている簡単な構文を使って表現できるようになるのです。
しかも頻出フレーズを覚えておくと、構文のみならず、英作文に必要なエッセンスを全て学ぶことができます。
文法の理解はもちろんのこと、頻出となる英熟語や文法の構造の理解、自然な表現など、全てのエッセンスを正確に覚えるということが減点対策にもなるのです。
自由英作文の練習
ここまでできたら、最後に自由英作文の練習をしていきます。
自由英作文自体は出題される大学も限られているので、自分の受験したい大学が出題しているかどうかという点を調べた上で取り組んでいくようにしてください。
基本的な語彙やフレーズは、基礎学習や英語フレーズの暗記で身についているはずなので、あとは自由英作文の中に取り入れていくだけです。
そのため、英語の基礎力自体は特に難しく考える必要はありません。
大切なのは、主張と根拠を明確に伝える型を覚えるということと、環境・科学・政治などよく出題されるテーマを中心に演習を積むということだけです。
自由英作文は一見難しそうに思えますが実際の回答スタイルはワンパターンで、
- ①主張
- ②根拠
- ③具体例
- ④結論
の流れに沿って指定の語数に合わせて書いていくイメージです。
特に大切なのが①主張と②根拠で、50語前後の少なめの問題の場合では「私は〇〇だと思う。なぜなら、〇〇だからだ。したがって、〇〇である」という流れを作ることができれば大丈夫です。
例えば「小学生はスマートフォンを持つべきかについて意見を述べよ」というお題であれば、「私は小学生がスマートフォンを持つことは禁止すべきだと思う。なぜなら、スマートフォンを持っている人と持っていない人の格差がいじめにつながる可能性があるからだ。だからスマートフォンは禁止すべきだと思う」という形で作っていくことができます。
また100語レベルの語数に余裕がある場合には、③具体例を入れることで内容を膨らましていくというイメージで作っていきます。
例えば先程の例では「スマホがいじめにつながってしまう具体例」を取り入れていきます。
「例えばいつも遊んでいるグループで、一人だけスマートフォンを持っていない人がいる場合、その一人はチャットで会話に入れない状態が続いてしまいます。その結果、普段も話題についていくことができず、それがきっかけで仲間外れにされてしまうということはよくある話だと聞きます。」
という情報を付け加えることで、文章のボリュームが広がっていきます。
なお、自由英作文の勉強をする際に一番気をつけてもらいたいことが、「必ず添削をしてもらう」ということです。
自分が書いた表現がなぜダメだったのか?どのように修正しないといけないのか?という理解を深めていかないと同じミスが起こってしまいます。
東大毎日塾の個別相談でもこういったご相談も受け付けていますし、入塾した際には何度でも添削を受け放題になっています。
さらに、東大毎日塾では「いつでも先生」という最先端AIも使えるようになっています。
いつでも先生という名前の通り、どのような質問でも10秒かからずに回答してくれるので、勉強効率もグッと高まるはずです。
特に英語に関しては、東大生顔負けの実力で英作文の添削も超得意なので、ぜひ使ってみてください。
東大毎日塾
うっちー
添削をしてもらうことも大変重要ですね!
英作文の勉強に役立つ参考書
それでは、英作文の勉強を行うにあたって必要な参考書についてお伝えします。
まず、大前提としてやめて欲しい選び方としては「偏差値60くらいあるから、同じくらいの大学の問題が出されている参考書を使おう!」といった偏差値ありきの考え方です。
このような選び方で英作文の参考書を選んでしまうと「全然解けない」という現象が起こってしまいます。
例えば、フレーズを覚えていない状態で自由英作文に取り組んでも「どんな構文を使えばいいんだ?」となってしまいます。
そのため、参考書選びをする際には、先ほど紹介した全体の流れの中で「どこまでできるようになったのか?」といった観点で、ステップごとに適切な参考書を選ぶ必要があります。
基礎的な文法や単語を理解する
まず「基礎的な文法や単語を理解する」という段階であれば、文法が全然固まっていない状態なので、基礎を確実に定着させるために「大岩の一番初めの英文法」や「安河内の英語をはじめからていねいに」など、講義形式の参考書で体系的に理解していきましょう。
基礎が固まってきたところで「英文法ポラリス1」などの問題集で定着度を確認していくようにします。
先ほど伝えたように、この段階から基本例文での英作文を繰り返すようにしておいてください。
和文英訳の練習をする
基礎固めができたら、次は本格的に和文英訳の練習をしていきましょう。
ここでは頻出フレーズの例文を暗記していきますが、基礎レベルの英作文も苦手な人とそうでない人で使う参考書が分かれてきます。
まず、苦手な方にオススメなのが「ハイパートレーニング 和文英訳編」です。
この参考書は、基礎文法理解と和文英訳練習の間にあるような参考書で、頻出表現をまとめただけというものではなく、英作文に役立つ文法という切り口で網羅的に解説してくれています。
「日本語を英語に訳しやすいように構造的に理解する」というプロセスまで解説してくれているので、「文法や単語はやったものの、英作文になると簡単な文章でも書けない」という方にピッタリの参考書です。
この中の問題を解きつつ、書いてある頻出フレーズを暗記していくことがオススメで、英作文が苦手な人でも得点力を引き上げてくれる教材となっています。
基礎レベルの英作文に苦手意識がない人には、もう一つの参考書として「基礎英作文問題精講 3訂版」がオススメです。
レベル感の目安としては、
- エバーグリーンやフォレストなどの学校で配られるような網羅的な文法の基礎例文はスラスラと英訳できるような人
- でも入試レベルだと定着していない表現もあるという人
にピッタリの参考書で、難関大合格レベルまで英作文の力を引き上げてくれるはずです。
先ほど紹介した「ハイパートレーニング」とは違い、文法の解説という切り口ではないので、難易度としては少し高めになっているものの、最短で入試頻出の表現を身につけられるようになっています。
どちらの参考書を使うにしても、問題を解いて解説を読んだ上で、基礎例文を全て英訳できるように暗記するのが一番大切です。
音声学習としてシャドーイングにも取り組みながら、同時にリスニング力も引き上げつつフレーズ暗記を進めていきましょう。
自由英作文の練習に移る
ここまで完璧に暗記できたら、自由英作文の練習に移ります。
自由英作文の練習で使う参考書は先ほどの流れと同じで「ハイパートレーニング 和文英訳編」を使った人は「ハイパートレーニング 自由英作文編」を使い、「基礎英作文問題精講」を使った人は同じ参考書内の自由英作文編をやりましょう。
同じ系列の参考書を使っていくほうが、馴染みのある教え方でレベルも合っていることが多いので、ここであえて崩す必要はありません。
特に「基礎英作文問題精講」は、この一冊で和文英訳も自由英作文も東大レベルまで対策できる問題集となっているので、基礎レベルの英作文がすでにできている人にとってはコストパフォーマンスの良い問題集となっています。
また、これらの参考書は先ほど紹介した「自由英作文で抑えるべきポイント」をしっかりと押さえています。
例えば、主張と根拠を明確に伝えるための方法がしっかり載っていたり、頻出テーマとなる、環境、科学、政治などの演習を積むことができるようになっています。
この参考書のどちらかだけをやっていれば間違い無いと思っていますので、他の参考書に浮気せずに取り組んでいくようにしましょう。
東大毎日塾
うっちー
おすすめした参考書、ぜひ使ってみてください!
まとめ
本記事では、英作文の勉強法について、オススメの参考書とともに勉強法をご紹介しました。
英作文の心構えとしては、問題として減点方式になっているため、細かなミスがないように努める必要があるということです。
そのため「こんなに難しい文章が書けるんだぞ」というアピールをするのではなく、手堅い文章が求められていて、使い慣れている単語やフレーズを使っていく必要があるということを覚えておきましょう。
また、東大毎日塾の公式LINEでは、英作文の添削だけではなく、英語や他の科目の学習方法で悩んでいることもご相談いただけます。
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