文理選択どっちにしたら良いか決められないよう…
現役東大生がいろんな観点からアドバイスしますよ~
読み終えたら考えるべきことがハッキリして,迷わず文理選択できるようになります.
この記事でわかること・行ける学部の違い
・大学生活における文理の違い
・就職における文理の違い
あなたの悩みを解決したい一心で本気で書いたので,最後までじっくり読んでください.
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文理選択|迷ったら学部で選べ
自分の興味ある学問を学べる学部から文理選択するのが一番です.これから大学生活や就職の話もしますが,何よりも大事なのが自分の情熱.
多少苦手でも自分の興味があることなら頑張れます.それを踏まえたうえで,次の表を見てください.
文系 | 文理融合 | 理系 |
---|---|---|
文学部 心理学部 外国語学部 法学部 経済学部 商学部 国際関係学部 |
総合科学部 生活科学部 教育学部 美大 音大 |
理学部 工学部 農学部 医学部 薬学部 看護学部 獣医学部 |
一般的な学部を挙げてみました.この中から興味のある学部に行けるように文理選択をするのが良いでしょう.
- 数学を使って理科の勉強をするのが工学部
- 学問の本質に迫るのが理学部
- 歴史や文学を学ぶのが文学部
- モノとカネの流れを学ぶのが経済・商学部
後は大体名前の通り.
それぞれの学部が何をやっているか簡単に知りたい人はこちらへどうぞ.次から大事なことたくさん話すからまた戻ってきてね.
高校の苦手科目で選ぶのはNG
絶対これは意識してください.次のように選ぶのはNGです.
数学苦手だし,文系に行こうかなぁ
英語苦手だし,理系が良いのかなぁ
文系でも数学は使う
- 心理学部は実験結果を統計的に処理する
- 経済学部は数式バンバン使う
文理に関係なく,数字で考えることが苦手だとこの先苦労するので,あきらめて勉強しましょう.
理系の方が英語を使う
研究では論文を読むのですが,英語の論文もたくさんあります.分野によっては日本語の論文がほぼないことも.
逆に,文系で日本文学を学ぶ人なんかはほとんど英語に触れないでしょう.
根拠のないイメージで文理選択をしてはダメですよ.
文転はしやすいけど理転はしにくい
理転:文系から理系に変更すること
文転:理系から文系に変更すること
高校でする場合もあるし,大学でできる場合もあります.
- 理系科目(数学,物理,化学など)は積み重ねが重要.
- 文系科目(地歴公民など)は関連知識0でも簡単に学習をスタートできる.
このような理由から一般的に「文転はしやすいけど,理転は大変」だと言えます.
学問的な意味で潰しがきくのは理系ってことだね!
ちなみに,東大には進振りという制度があり,文転,理転する人も少なくないです.実際,文系から工学部機械系に理転してきた友達もいます.(数学の授業で苦労してましたが)
進振りについて詳しく知りたい方はこちらをどうぞ.
【東大の進振りとは】仕組み・科類別底点・人気&狙い目学科を徹底解説
文系理系でこんなに違う大学生活
真面目な話してきたけど,実際気になるのはどんな大学生活になるかですよね笑 自身の経験と友達の話からざっくりまとめてみます!文理で全く違うんです.
理系は授業,研究室で忙しい
3,4年生になると理系学部は研究室に配属されるのですが,それが忙しい.研究室によってはコアタイムなるものがあり,「10時から5時は研究室にいなさい」と拘束されることもあります.
研究室だけじゃなく,授業も実験や演習が多く,文系と比べると忙しくなりがちです.必修だけで週のほとんどが埋まってしまうなんてことも.
研究以外でやりたいことをするための時間を取るのが難しいとも言えます.研究をしっかりやる分,文系よりはキチンと勉強している人が多いような気がします.
文系はマジで暇
忙しい理系に比べると文系は本当に暇です.研究室の代わりにゼミに入るのですが,僕の友人はあまり忙しそうにしてません.発表なども研究室に比べると緩いことが多いですね.
授業も理系に比べて必修が少なく,空き時間が多いです.もちろん取ろうと思えば授業をたくさん取ったり,自分で勉強する事もできます.
空いた時間で自分のやりたいことをやることも可能です.
だらだらした生活を送らないようにすれば非常に有意義な大学生活となるでしょう.
といっても,ほとんどの人が楽な方向に流れるので,「自分の尻を叩いてくれる環境が良い」って方は理系がおすすめです.
忙しい文系学部も法学部は司法試験を受けたり,経済学部は公認会計士の資格を取ったりする人も多く,人によってはかなり忙しそうです.要は自分次第.
理系は大学院進学率が高い
理系の場合,大学を4年で卒業した後に,2年間の大学院に進む人が多いです.文部科学省の調査によると,大学院進学率はこんな感じ.
- 文系学部は約3~5%(人文科学4.7% 社会科学2.5%)
- 理系学部は約24~43%(理学41.8% 工学 36.4% 農学 23.4%)
僕の周り(東大工学部機械系)では9割の人が院に進学してます.
文系と比べると社会に出るのが2年間違うこともあるってことです.これは就活における院生の扱いの差が原因です.
理系の場合,院卒は学部卒に比べて初任給が高いことが多いですが,文系はそうではありません.
院に進むべきかどうかの議論は置いといて,統計的に学生生活が6年か4年かの違いがあることを知っておいてください.
文系理系でこんなに違う就職事情
理系(工学部)は推薦があるので就活が楽
理系(特に工学部)は専門性が高いことを学ぶため,推薦があることが多いです.
推薦があると就活が楽に決まることが多いです.自由応募では3回面接をやるけど,推薦応募では2回といった違いがあります.
東大の機械科は推薦がとても強くて,世間に知られている大企業は大体推薦があります.他の大学でも工学部の推薦が多いのは間違いないです.
文学部は就活で苦労する
一般的に,文学部は就活に弱いと言われています.理系のような推薦がないことに加え,
- 専門性が低い
- 遊んでばかりいる文系の典型学部
といった悪いイメージが広まっているからです.
実際,文学部で学んだことがそのまま会社で使えることはありませんが,それは他の学部にもあてはまります.大学で頑張ったことを胸を張って言えれば,大丈夫でしょう.
4年間本当に遊んでいただけという人は苦労すると思います.
理系の方が選択肢が広い
- 医者は医学部,科学者は理系学部
- 弁護士,裁判官などは法学部
このように,専門性の求められる職種は文理共に学部が限定されますが,その他の職種は理系の方が選択肢が広いです.
例えばトヨタに就職したいとすると,理系なら車の開発設計,研究職に応募できますが,文系はできません.一方,営業,経理などの職種には文系も理系も応募できます.
専門性の違いから,理系限定の職種はあるけど,文系限定の職種は多くないということを知っておいてください.
職業の面でも潰しがきくのは理系ってことだね.
結論:迷ったら理系へ行け
- 大前提として興味のある学部から文理選択するべき
- 高校の苦手科目で選ぶのは絶対NG
それを踏まえたうえでも,迷うなら理系がおすすめです.
理由は
・学問的な意味でも
・就活でも
選択肢が広がるから.
高校で履修科目が変わるといった目先の事だけでなく,将来を見据えて文理選択をするようにしましょう!
進路相談だけでなく,分からない問題の質問対応や勉強方針の提案なども行っています.
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